既卒・フリーターの就活「大学で勉強してきたことを生かすのは難しい?」

大学在学時に内定がもらえず、大学を卒業してからフリーターを続け「どのように就職活動(就活)をしてよいか分からない」と悩んでいる既卒の方は多いのではないでしょうか。

「できれば大学で学んだことを仕事に生かしたい」と考える人も多いと思います。しかし、大学で学んだことを直接仕事に生かすのは難しいのが現実です。

ここでは大学卒業後の既卒者がどのように就活をするのがよいか解説します。

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大学で勉強してきたことを生かすのは難しい

大学時代に学んだことが生かせる学部は限られる

冒頭にも書いたように、大学で勉強したことを生かせることはほとんどありません。

例外として「機械工学」「電気電子工学」「情報工学」といった分野を学んできた場合は、学習した内容を仕事に生かせる可能性が高くなります。

しかし、それ以外の場合、学んだことを直接生かすのは難しいのが現状です。

たとえば、生物学や化学などの知識を必要とする求人もありますが、それらは大学院でその分野について専門的に学んだ人の新卒枠でほとんどが埋まってしまいます。

将来性のある仕事を選ぶ

仕事の将来性を考える上で大切なのは、テクノロジーが進歩したとき、「テクノロジーに仕事を奪われない仕事を選ぶこと」です。

たとえば、仲介業の場合、インターネットの技術(ブロックチェーンなど)が進歩することによって仕事が奪われてしまう可能性が高くなります。

また、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文「雇用の未来」(原題:「The Future of Employment」)には、「消える職業」に以下の職業などがあげられています。

  • 銀行の融資担当者
  • スポーツの審判
  • 不動産ブローカー

どれも「機械的な判定が求められる」という点において、機械が優れているものばかりです。

このような未来では、人間にしかできない価値を身につけることが求められます。

たとえば営業で成績を残すことができれば、自社で扱う商品やサービスが変わったとしても同じ仕事をすることができます。「モノを売る」ということは変化しないからです。

参考:The_Future_of_Employment.pdf

大学卒業後も新卒向け求人サイトは使える?

ここまででどのように仕事を選ぶかが分かりました。それでは「大学卒業後の既卒者がどのように就職活動をしていけば良いか」具体的にみていきましょう。

まず、「大学卒業後も新卒向け求人サイトが使えるか?」についてです。

結論から言うと、卒業後もリクナビやマイナビといった新卒向け求人サイトも使えます。それらのサイトには既卒でも応募できる「既卒可」の求人が多数掲載されています。

ただし、後述しますが、これらはあくまで「既卒でも選考を受けることが可能」であって、「既卒者が歓迎されている」ことを意味する「既卒歓迎」とは意味合いが異なるので注意が必要です。

既卒者でも新卒採用企業に応募できる?

厚生労働省が「卒業後3年以内の既卒は、新卒として扱うこと」という通達を出しているため、既卒者でも卒業3年以内なら、新卒枠で企業の選考を受けることができます。

マイナビが実施した「2017年度既卒者の就職活動状況」を見ると、多くの既卒者が「現役の大学生に対する対応とほとんど変わらないように感じた」と回答しています。

  • 現役の大学生に対する対応とほとんど変わらないように感じた:34.6%
  • 企業によって現役大学生と違った対応をしていると感じることがあった:31.9%
  • 現役大学生に対する対応とは違っていると感じることが多かった:16.0%
  • 自分が大学生の頃に(就職)活動していないので分からない:17.6%

既卒者でも大手企業に就職できる?

ただし、大手企業など誰もが知っている企業の場合、既卒は苦戦を強いられます。

それは日本の多くの企業の採用システムが「新卒一括採用」を取り入れているからです。そのため、「未経験」という条件が同じ場合、どうしても新卒が優遇されやすくなります。

また、既卒の場合、「なぜ既卒なのか?」「空白期間には何をやっていたのか?」というネガティブ質問をされます。これらに上手く答えることができなければ採用されることは難しくなります。

なぜ既卒になったかは人それぞれ事情が異なります。これらの回答に上手く備えるには、後述する既卒専門の就職エージェント(人材紹介会社)を利用するのがよいでしょう。

既卒者は中途採用を狙う

既卒者の場合、新卒採用ではなく、中途採用を狙った就職活動がおすすめです。

2008年のリーマンショックの影響を受けて、日本の多くの企業が採用を絞りました。現在は景気が回復してきているため、どこの企業も若手人材が不足しています。

誰もが知っている大手企業は新卒が多く集まりますが、優良企業でも法人を相手に取引を行うBtoB企業など知名度が低い企業は深刻な人材不足に悩まされています。

そこで、企業は第二新卒や既卒、フリーターといった人材に注目するようになりました。就職しなかったからといって「ダメな人間ではない」ということに企業も気づいているのです。

リーマンショックとは

アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻(2008年9月15日)したことをきっかけに、世界的金融危機が連鎖して起きたこと。

既卒の就活で注意すべき2つのポイント

既卒者として企業の選考を受けるときに注意したいポイントが2つあります。それは「なぜ既卒になったか?(理由)」と「空白期間は何をやっていたか?」です。

どちらもあなたのネガティブな面を問うため、答えにくいところはありますが、これらの質問に答えなければ採用が遠のいてしまいます。

これらの質問に備えられるようにしましょう。

既卒・フリーターのための面接対策「既卒になった理由」(例文あり)

既卒・フリーターのための面接対策「空白期間」(例文あり)

どんなサイトを使うべきか?

それでは既卒者が就職活動を行う場合、どのようなサービスを利用するのが良いでしょうか。ここでは、大きく4つのサービスを比較して紹介します。

第二新卒・既卒・フリーターのための就活支援サービス比較まとめ

ハローワーク:求人数がもっとも多い

1つめはハローワーク(公共職業安定所)です。

ハローワークは既卒向けではないため、老若男女すべての求職者が訪れます。また、企業側にとって掲載費用がかからないため、もっとも多くの求人が掲載されています。

しかし、求人数が多いため、「求人内容と異なる」「すでに募集を締め切っている」「相談員が既卒に詳しくないことが多い」などトラブルが多いデメリットも否めません。

特に最近話題になっているブラック企業が混ざりやすいのも難点です。

キャリアセンター:出身大学のため使いやすい

2つめは大学に設置してあるキャリアセンターです。「就職課」などと呼ばれることもあります。

「キャリアセンターは卒業したら使えない」と思っている人も多いですが、卒業後も利用することが可能です。自分が卒業した大学のため、利用する心理的ハードルが低いメリットがあります。

一方、「在学生が優遇されやすい」、大学にあるという特性から「新卒向け求人が多い」など既卒やフリーターにとっては若干デメリットとなるのも事実です。

求人サイト:クリックひとつで応募しやすい

3つめは求人サイトです。

求人サイトは、自分の希望する条件を入力すると、条件に合った求人が多数ヒットします。そこから希望の求人にインターネット上で応募まで完結できます。

この「応募しやすさ」が求人サイトのメリットといえるでしょう。

しかし、膨大な求人がヒットするため絞り込むのが難しい、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策をしてもらえない、企業の詳しい情報が分からないというデメリットもあります。

「最初から最後まで自分ひとりでやりたい」という方におすすめの方法です。

既卒向け就職サイト:既卒専門のため強力なサポートを受けられる

4つめは既卒向けの就職サイト(就職エージェント)を利用する方法です。

就職エージェントにはさまざまな種類がありますが、なかには第二新卒や既卒、フリーターといった就職に不利な立場になりやすい若者に特化したサービスもいくつかあります。

既卒に特化した就職エージェントでは、サービス登録後に専任のキャリアカウンセラーがついて、キャリア相談、求人紹介、書類添削、面接対策などを行ってくれます。

就職エージェントのオフィスに行く必要があるため(多くは東京などの都市部にある)、行く手間がかかる、地方在住者は利用しにくいといったデメリットがあります。

ただ、「首都圏や地方大都市で就職を考えている」という方にとってはとても強力な就職のパートナーになるので、大学卒業後に既卒として就職に悩んでいる方はぜひ利用してみましょう。