専門学校を卒業(中退)して既卒になった人の就職活動

「専門学校に入れば就職に有利になるのでは?」そう考えている人は多いのではないでしょうか。

また、すでに「専門学校を卒業(中退)した」という方は就職する方法を探す必要があります。

ここでは専門学校を卒業して既卒になった人の就職活動について解説します。

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そもそも専門学校に行った方がよいのか?

まず、まだ専門学校に行っていない(これから行こうか考えている)人です。

専門学校を検討しているという人は「専門学校に行った方が就職しやすい」「専門学校に行けば『手に職』をつけられる」と考えていませんか?

たしかに専門学校に行けば、行っていない人と比べると多少の専門知識は身につきます。

しかし、それで「就職に役立つのか?」と言われれば答はほぼ「ノー」です。

専門学校を運営する側の人間はボランティアでやっているわけではありません。彼らは「経営」という目線で「専門学校」を運営しています。そして、生徒を集めています。

「専門学校に行ったあとどうするか」を決めておく

もし、どうしても専門学校に行きたい場合は、専門学校に行ったあとどのような進路を選ぶのか、イメージをしっかり作っておきましょう。それを第三者に聞いてもらうのもよいでしょう。

専門学校に入る場合は、「そこで何を学べるか」「そこで学んだスキルは需要があるのか」「それに金額(授業料など)を払う価値はあるのか」を考えることが大切です。

専門学校にとって、生徒が入ってくれた時点で大半の利益は(お金)約束されます。そのため、卒業してからの細かい進路などについては面倒を見てくれることは少ないでしょう。

専門学校によっては「就職率が高い」などデータがある場合がありますが、そのデータもどこまで正しいか、実情はどうなっているかなどは誰にも分かりません。

甘い言葉の裏に何があるのかをきちんと理解しておく必要があるのです。

大学卒業後に専門学校に行く

なかには「大学卒業後に改めて専門学校に行く」という人も多いと思います。

たとえば大学在学中に就職活動が上手くいかなかった、自分が目指す業界ではこんなスキルが必要だということで専門学校を目指すパターンです。

こちらも同じように、今これから専門学校に行ってどのようなスキルが身につくのか、それは世間に需要があるのかをきちんと把握しておく必要があります。

高いお金を払って入学し、それなりのスキルは身についたけど、仕事には結びつかなかったということがないようにしましょう。

フリーターになるなら正社員になった方がよい

次に、専門学校を卒業した(中退した)人です。

専門学校を卒業した人のなかにも「無事に就職できた」という人はいます。ただ、そういう人はきっと今この記事を選んで読んでいないでしょう。

専門学校を卒業、もしくは中退をしたあとにフリーターをしている人は多いのではないでしょうか。特に芸術系などの場合「いつか芽が出るから」と就職をしない人は多くいます。

しかし、フリーター生活を続けているなら正社員になるのをおすすめします。

正社員とフリーターの賃金格差

雇用形態間賃金格差

ここで厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」から正社員と正社員以外(パート・アルバイトなど)の賃金格差を紹介します。

一般的に正社員は年齢を重ねるごとに(経験が増えるごとに)給与が上がり、50代をピークに下降しますが、正社員以外の場合は昇給しないことが分かります。

20代では約20万円だった賃金の差が、30代に入ると100万円以上も差が出てくるのです。

10代、20代のうちは未経験を求む企業も多いため就職がしやすくなります。また、もし就職後に別の仕事がしたくなったときも、今の仕事を「職歴」として生かすことができます。

年齢が上がるほど正社員へのハードルは高くなるため、若い今のうちに正社員になること真剣に考えるのをおすすめします。

参考:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

フルタイムで働くフリーター(アルバイト)の就活方法

「既卒」の意味をおさらいしよう

ここで「既卒」の意味をおさらいしましょう。

既卒とは、高校・短大・大学・専門学校を卒業して職歴がない求職者のことを指します。

「卒業後に就職したことがない」人を既卒と分類しているのです。

つまり、専門学校を卒業してフリーターをしている人も既卒になります。

卒業3年以内なら新卒として扱われる

厚生労働省が「卒業後3年以内の既卒は、新卒として扱うこと」という通達を出したことにより、多くの企業は既卒者を新卒枠で選考するようになりました。

ただし、これはあくまで「既卒でも新卒枠を受けられる」というだけで「既卒が歓迎されている」という意味ではありません。

既卒は就職活動が不利になる

既卒者は就職活動をするとき、採用面接ではほぼ必ず「なぜ既卒になったのか?」「どのような就職活動をしていたのか?」「空白期間は何をやっていたか?」という質問をされます。

これらのネガティブ質問に上手に答えることができなければ、既卒は新卒との競合はおろか、中途採用での面接を通過できません。

専門学校を卒業した既卒者も含めて、就活でこれらのネガティブ質問に対するそれぞれの適切な回答を用意するには、就職エージェントを利用するのをおすすめします。

いつからでも就職できる

ここまで聞くと恐くなってしまったかもしれませんが、誰でも就職することは可能です。特に20代という若さを持っているうちは、仕事の選択肢は大きくなります。

「これから専門学校に入りたい」と考えている人は「本当に専門学校は入る意味があるのか?」を考え、専門学校を卒業(中退)してフリーターをしている人は就職を考えてみましょう。

大切なのは「専門学校で何を身につけたか」より、「これからどんな道を進むか」です。自分の将来の道を狭めてしまわないよう、正しい就職活動をはじめましょう。