短大卒の既卒フリーターのための就職活動

短期大学(短大)を卒業して既卒になり、「これからどのように就職活動をすればよいか分からない」と悩んでいませんか? 既卒では新卒と同じような就職活動が通用しません。

そこで、ここでは短大卒の既卒フリーターのための就職活動について基本から解説します。

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短大卒の内定率の推移を見てみよう

就職内定率の推移 (短大 女子)

これは文部科学省が発表している「就職内定状況調査」から短大に通う女子就職内定率の推移を表したグラフです。

短大卒の内定率は高く推移している

2008年のリーマンショックの影響を受け、2011年まで就職内定率は下がり続けましたが、その後は景気が回復し、2017年も97.0%と高水準で推移していることが分かります。

2017年の大学に通う人の就職内定率が97.6%であることを考えると、「就職をする」という点においては、大きな違いがないことになります。

リーマンショックとは

アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻(2008年9月15日)したことをきっかけに、世界的金融危機が連鎖して起きたこと。

参考:平成29年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査:文部科学省

就職できないと既卒になる

ただし、就職内定率が高いといっても全員が就職できるわけではありません。

人それぞれ事情は異なりますが、なかには卒業時まで内定をもらわないまま卒業をする人がいます。きっと今この記事を読んでいる方もそんなひとりではないでしょうか。

就職先が決まらないまま卒業すると、「既卒」扱いになります。

そもそも既卒とはどんなもの?

そもそも「既卒」とはなんなのでしょうか。

既卒とは、高校・短大・大学・専門学校を卒業して職歴がない求職者のことを指します。

つまり、「卒業後に就職したことがない」人を「既卒」として分類しているのです。

これには卒業後にアルバイトをしているフリーターも含まれます。

新卒よりは就職しにくくなる

既卒者の現在の内定率

それでは既卒になるとどのような変化があるのでしょうか。

結果から書くと、既卒になると新卒のときより就職しにくくなります。

マイナビの「2017年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、既卒者の内定率(内定を持っている人の割合)は44.0%と新卒(82.7%)の約半分まで下がります。

なぜ、既卒になると就職が難しくなるのか?

では、なぜ既卒になると就職が難しくなるのでしょうか。

それは、日本の多くの企業が「新卒一括採用」を取り入れているからです。そのため、一度新卒ではなくなると、一気に難易度が上がってしまうのです。

また、既卒になると採用時に「なぜ既卒になったのか?」「空白期間は何をやっていたのか?」という質問をされます。これらの問いに備えることも求めらます。

就職できないわけではない

しかし、「就職が難しくなる」といっても「就職できない」わけではありません。

たしかに既卒の内定率は新卒の半分になっていますが、見方を変えると「既卒の約半分の人はきちんと内定をもらっている」ということになります。

これは、既卒になっても正しい就職活動をすれば正社員として就職できることを意味します。

既卒フリーターは就職できない?もっとも理想の就活方法を徹底解説します

既卒枠で内定獲得を目指す

それでは「正しい就職活動」とはどのようなことを指すのでしょうか。

それは、現実を見た上で、今の自分のスキルに合った仕事を選ぶことになります。また、企業研究や正しい書類の書き方、面接対策が必要になります。

「新卒」と競合すると不利になる

厚生労働省が「卒業後3年以内の既卒は、新卒として扱うこと」という通達を出したことにより、多くの企業は既卒者を新卒枠で選考するようになりました。

ただし、これはあくまで「選考するようになった(既卒でも可能)」というだけで、「既卒が歓迎されている(既卒歓迎)」とは別になります。

もし、新卒とあなたが同時に選考を受けた場合、同じ未経験なら企業は新卒を選びます。あなたが勝ち取るなら新卒と競合し、それ以上のスキルや魅力を企業に見せなければなりません。

「既卒枠」で就職することを目指そう

既卒者の場合、新卒との競合をせずに既卒を歓迎する「既卒枠」(中途採用)で内定をもらうことを目指しましょう。既卒を歓迎する企業は基本通年採用です(一年を通して採用している)。

「既卒を歓迎しているというとブラック企業なのでは?」と疑問に思うかもしれませんが、そのようなことはありません。

先ほど少し書きましたが、2008年のリーマンショックの影響を受けて、日本の企業は採用を絞りました。そして、最近の景気回復によって企業は若手人材が不足するようになったのです。

あなたも一度くらい「就職活動は売り手市場」(求職者側が有利)というニュースを見たことがあるのではないでしょうか。

若手人材不足で企業が既卒に注目するようになった

誰もが知っているような大手企業は何もしなくても新卒が集まりますが、優良企業でも企業を相手に取引を行うBtoB企業などは人が集まりにくいのが現状です。

そこで、多くの優良企業は「既卒」に注目するようになりました。

既卒者は何かのきっかけで一時的に就職できなかっただけで、「人間」に欠陥があるわけではないことを企業も知っているのです。あなたも自信を持って就職活動に臨みましょう。

年齢が上がるにつれて求人数が落ち込む

いくら売り手市場だからといってのんびりしていてはいけません。

「採用市場が変わる」こともそうですが、あなたの「年齢」が上がることが問題になります。

採用市場では求人が落ち込む年齢があります。

それは25歳, 27歳, 30歳です。

もし、あなたがこの年齢に近い場合はできるだけ早く就職活動をはじめましょう。

既卒が就職活動をするときに気をつけたきたい「求人数がガクッと落ち込む年齢」

既卒向け就職エージェントを使った就職活動をしよう

就職活動をはじめるには情報収集が必要

さて、「いざ就職活動をしよう!」と思っても何からはじめてよいか分からないと思います。

就職活動をするには、「自分が何をやりたいか」からはじまり、それに関連する業界や職種、企業の研究が必要になります。いわゆる業界研究と呼ばれるものです。

また、選考に必要な履歴書や職務経歴書といった書類を作る必要があります。

さらに、面接ではどのような受け答えをすべきかということを調べる必要があります。

これらはひとりでもできないことはありませんが、既卒の場合「なぜ既卒になったのか」「空白期間は何をしていたのか」という質問に対して適切な答えを用意するのが難しいと思います。

既卒に特化した就職エージェントを選ぶ

そこで既卒に特化した就職エージェントを使って就職活動をしてみましょう。

就職エージェントは「就活サービス」「人材紹介」などとも呼ばれます。

就職エージェントに登録すると、専任のキャリアカウンセラーがつき、現在のあなたに合った求人の紹介、キャリアアップについて相談に乗ってくれます(すべて無料です)。

また、前述の書類の添削や面接対策なども一緒に行ってくれます。

デメリットとしては就職エージェントがあるオフィスに行く必要はありますが(主に東京を中心にした都心部です)、就職エージェントはあなたの就活の強力な味方になってくれるでしょう。

短大卒からの就職活動を成功させるために行動してみてくださいね。